「並行交渉」の特徴と役割について-第69回燮(やわらぎ)会②
第2部は、恒例の「交渉理論研究」。第27回のテーマは「並行交渉」です。並行交渉とは、たとえば外交交渉などで首脳同士が行う「フロントチェネル交渉」と並行して行われる、実務者による非公式または水面下の交渉(バックチャネル交渉)、や政府関係者ではない専門家などによる非公式な対話(トラックⅡ交渉)を言います。バックチャネル交渉やトラックⅡ交渉が行われる理由は、フロントチャネル交渉には、たとえば国としての面子や有権者に向けたアピールの必要など、交渉の進展を妨げるさまざまな障壁があるため、それらを緩和し、交渉を前に進めるためです。”NegotiationAnalysis”の著者であるハワード・ライファは、そうした障壁を11個特定し、挙げています。NegotiationAnalysis:TheScienceandArt...「並行交渉」の特徴と役割について-第69回燮(やわらぎ)会②
2025/06/24 00:00